嵐の中で2011/08/28 10:37

 8月28日、日本を発って現在、北米ヴァージニア州に滞在中。アイリーン(大型ハリケーン)が東海岸をなめるように北上していて今、ここはちょうどハリケーンのど真ん中。まぁ、この辺のことはいずれ機会を見て 書き記したいと思うけれど、とにかく状況が状況なので一日中、家に居てニュースショーを見て過ごす。娘の友人が9ヶ月の赤ちゃんを連れて避難してきているのでたわいもない話などもしながらじっと嵐が過ぎ去るのを待ちつつ、旅の足跡を 残しておこうかと思う。

 いつものように札幌から成田まで早めのフライトで到着。ネットでイージーチェックインを済ませてあるのでパッと荷物を預けたら空港から少し遊びに出ようかなと目論んでいたがユナイテッド航空は12時半から荷物の受け取りが始まるとのこと・・結局、大きなバッグを引きずりながら昼食にありつく。昼食後、出国してゲートの辺りでのんびりすることにした。慣れたつもりで近くの人とおしゃべりしているうちに搭乗が始まっていることを知らず、慌てた前の恥ずかしい経験を思い出した。胸騒ぎがして急いで掲示板で確認すると案の定、時間が早まり、ゲートまで違っている 。よくあるんだよね。今回は早めに気づいて良かった!!
 とにかく、乗れました。
 日米間のフライトでは、夕食、就寝、朝食があっという間にやってくるので窓から外を見る時間は限られているが、飛行高度が高いので真っ青な空と雲海を楽しむことができる。ついつい、写真を撮ってしまうね。

 
 今回はコツコツ貯めたマイレージを使ってのフライト。ところが強行スケジュールだった。まずは初めての一人旅で10年前に来たことのあるシアトル空港。あのときは新空港になるときであちらこちら工事中だった。素敵なおじいさんに連れ回されるようにして案内され、国内線に乗り継いだ苦さと興奮の入り交じった思い出深い空港。

 
 2つ目はデンバー空港
ここは分かりやすく機能的だった。まさにバスに乗る感覚で乗り継ぎが楽。また4時間の待ち時間でもwifiはどこでもOKだったし、コンセントはいたる所にあって退屈しない。トイレ、フードコートも数多く、ここには感心した。

 
 日本からの飛行機の中で半日、時間を戻し、デンバーに着く前に2時間進め、そして1時間進めて目的地ワシントンDCに夜中の1時に着いた。ほっ。

今日の花かご/百合2011/08/15 18:59

 映画の場面で庭のバラをおしゃれなはさみで切ってはカゴに入れ、部屋に美しく飾る姿に憧れ、ターシャ・テューダーさんのしわしわの手が花を摘み取りながらまるで花と会話をしているような姿に尊敬の念を抱き、この季節、次々と咲いてくれる花たちに感謝して・・活ける 。
 バラにしても、百合にしても品種の多いこと多いこと。オープンガーデンなど楽しんでいる人たちはそれらもちゃんとおぼえているんだろうな。私も真似ようとしたけどどうにも無理。つけられた名前が一つとは限らない・・のだもの。
 バラです。百合です。が精一杯。とりあえずハイブリット系とかその程度はなんとかかんとか分かるけれども。

 四年ほど前から育てている大型百合2メートル近くも伸びて大輪の花を幾つもつける。香りがとても強く、特に窓を開けている夜はその香りが家中に広がる



楽しみ・ひとつ・キエタ2011/08/10 23:51

 この数ヶ月、楽しんでいるものの一つにラジオがある。インターネットでRADIOが聴けるようになったからだ。その名もRadiko.jp。居住区が山間のためFM放送はノイズが入って聴きづらいし、申し訳ないが地元(札幌) ローカル放送はつまらない。
 思えばラジオとの付き合いは中学時代から・・。時は深夜放送ブーム。初めてのラジオは真空管ラジオで叔母からのお下がりだったが、本当に感度が良くて真夜中、色々な地域の電波をキャッチして遊んだ。深夜放送ファンやFMfanなどの雑誌も購入していたなぁ。集中できたかは疑問だけれどお陰で勉強だけは良くしたと思う。寝不足状態が続いていたから今にして思えばラジオをつけない方が効率よく学習は進められたはず。でも暑い夏、ラジオを聞きながら机に向かう時間は最高だった。外がうっすらと明るくなると目を覚ます為にお気に入りの場所まで 自転車で突っ走る。あぁ、あれが私の青春だった。
 そしてRadiko.jpのお陰でTBSラジオやNippon放送が好きなだけ聴ける。

ところが!今日突然、私のRadiko のエリアがHokkaido.japanを示し、地元の放送しか聴けないではないか!なぜ??実は本来あるべき形になっただけらしい。私の契約するプロバイダーのAsahi.netでは今まで札幌にいてもTokyoエリアを識別していてくれたのだがそう甘くはなかった。仕方ない。
 もう一つ楽しんでいるものがある。こちらはiPadで。iコミュラジといって各地のコミュニティラジオが聞ける。最高に良いのが湘南FM。選曲が抜群だと思う。しゃべりも多すぎず軽く聴けるのが良い。




 さらにおまけ。iPadで映画。チラチラ観ながらキッチンに立つ。「ながら」で洗い物をしたり、野菜の皮をむいたり・・・あはは、これじゃ、ラジオを聴きながら勉強していた頃と変わらない。どちらにしても文明の利器、ありがたく楽しませていただこう。それにしても関東圏のラジオが聴きた〜い!


スズメバチとの戦い2011/08/05 14:12

 短い夏に花たちは一気に開花して次の世代へと命を引き継いでいく。小さな庭でも一日とて同じではなく、昨日は固い蕾も今朝には膨らみ、満開になりそして実を結ぶ。甘い蜜に誘われて小さな虫から巨大なスズメバチまで大忙しの季節だ。
 初めて 家を建てて最初に植えたのが2本のサクランボとブドウの木。どちらも日当りの良さが功を奏したのか、食べきれないほどの収穫があった。それまでは果樹園のオーナー制度を利用して採り放題、食べ放題を娘たちに経験してもらっていたが、庭で好きなだけ食べられるという贅沢を味わえるようになった。ところが・・・思わぬ敵が現れた。スズメバチである。ぶどうの棚は大人の背丈ほど。棚の下に入ると目の前をスズメバチがブンブン飛んでいる。私が収穫することにして娘たちには近づかせないことにした。数本のペットボトルに蜂蜜シロップを入れカッターで穴をあけてぶら下げる。甘い香りに誘われて入り込み、抜け出られなくなる。あっという間にスズメバチシロップが出来上がった。その隙を見て彼らと睨み合いながらぶどうの房を切り取る。幸い、一度も刺されることはなかったけれど、危険を感じることもよくあった。
 そして現在、住んでいる家の庭には果樹は一本もない。(実はプルーンがあるのだけど7年間、一度も実をつけない)もう、スズメバチとの格闘はないだろうと思っていたらなんと!ベランダ下の物入れに巣を作ったらしい。そこには雪囲い用の竹を収納してある。スズメバチっていうのは天井裏など高いところに巣を作るのだと思い込んでいたので驚いた。扉を外して巣を確認すればいいけれど、一気に蜂たちが飛び出る危険もあるし、何より案外スペースがあるので巣を確認するのも難しいかもしれない。又、見つけたところでどう捕獲するか・・。
 そこでホームセンターでスズメバチ用殺虫剤を購入。約2000円也。思っていたより案外高い。ブドウのときのように食べるものが近くにあるわけではないので思い切って強力なものにした。


まずは出入り口にふたをする。そうとは知らず飛んでくるスズメバチ。必死に中へ入ろうと3、4匹、右往左往しているところ目がけてシュワーっとお見舞いする。あっというまにもがき苦しむ蜂たち。こりゃ、効くわい。異様な空気に感づいたか、物入れの中から激しい羽音が聞こえてくる。じ〜っと観察を続けていると狭い隙間から出てこようとしているのが分かる。あらかじめ隙間を塞ぐためにウレタンを切っておいたので、シュワーとしては、塞いでいく。蜂たちの行動を観察しながらの 駆け引きはワクワクするほど面白かった。
 かくして蜂たちは一匹も寄ってこなくなった。この経緯を夫に報告した。よほど私は嬉しそうな顔をしていたのだろう。夫は一言、「悪魔・・・。」とつぶやいた。

『うつわ』がいっぱい2011/07/21 00:14

 学校が夏休みになると私の仕事も忙しくなる。ということで作りためた作品を先週金曜日、本焼きのために窯入れした。酸化焼成で月曜日に窯出し。久しぶりに轆轤(ろくろ)を引いた頃は5個つくって4個壊し、その内少しずつ失敗も減ってきた。
 土の選択、成形、加飾、素焼き、釉掛け、本焼きと一般的な流れでいくものもあれば釉掛けの前にまた加飾を施したり、釉薬の調合も考えると気の遠くなるようなバリエーションが生まれる。仕上がりのイメージを膨らませ、ゴールを目指して一歩一歩作業を進めて狙い通りの作品に仕上がるか・・まさにふたを開けてみるまで分からない。では、今回はどうであったか?実は土練りから焼き上げるまで必死で恥ずかしいことに「あがきながら、ため息つきながら」の道のりだった。
 途中から「これではいけない!」と思い、簡単な作陶日記を付け始めた。記録することは本当に大切だと身に沁みた。

 テーブルに並べてみると結構な数のうつわたち。可笑しくなるくらい可愛くて近くに夫がいなければ一つ一つ手に取り、なで回し、ほおずりしたくなるほど。不格好でもいい、生み出した感覚がある。「よくぞ、私の拙い扱いに耐え、800度の熱にさらされ、釉に浸かり、さらに1250度の熱に耐えて割れることなく姿を見せてくれた!」とは言わないけれど気持ちはこんな感じ。
 
手作り食器で食事を楽しもうっと。

一番のお気に入り。形も色も好き。

これは意外な感じに仕上がって感動!テーブルで活躍するでしょう。

以前、作った作品。器が増えたので現在、愛用中の夫婦茶碗。