動物と暮らす2011/06/13 17:33

 先週の日曜日、すっかり食欲がなくなったサクラを病院へ連れて行く。念入りな検査をしてもらうとやはり十二指腸のあたりに腫瘍が出来ていることが分かった。さらに腸の方にも癒着が見られた。
 「開腹手術をして病巣の特定、摘出が出来るけれど・・。」と先生の説明を受けたが、高齢でもあり、不要な苦しみを与えたくない、毎日、点滴に通うので苦しまないよう、痛みのないようにと頼んだ。
 あれから9日目。毎朝、病院に通っている。始めは抗生剤、吐き気止め、ステロイドも同時に投与してもらったけれど今はまさに命の水ともいえる点滴だけになった。
幸い、数回吐いたりしたけれど毎日すやすやと寝ている。
 四女のSakiも急遽、帰省して病院へ一緒に行ったり、湯たんぽを用意したり・・。
 昨日は院長先生が診察担当だった。院長先生とは長い付き合いでペットを通して我が子たちの成長も見てくれていた。ウサギが近所の猫に襲われて連れて行った時、16年前、拾ってきたサクラを初めて診察してもらった時、交通事故に遭ったどら猫(本当にドラだった!)を夜遅く診てもらい先生と二人でレントゲンを撮った時などなど色んな場面を思い出す。母親でもある先生と子供の話をしたり・・ドラちゃんのときは先生が看取ってくれた。最期の様子を話しながら野良で生きてきたドラちゃんが人間を信用しなくなっていること、でも最後は優しい目をしてご飯も食べたという話、先生と泣きながら身体を拭いてあげた。動物たちのお陰で素敵な女性の一人と出会えたと思う。
その院長先生が昨日は私たち二人に又、素敵な話をしてくれた。
「幸せに生きてきた動物はこんなふうに普通に死んでいくんです。生まれて生きて普通に・・。死ぬことは特別なことではないのです。」先生は話ながら涙を浮かべる。猫や犬の一生は私たち人間に比べたら短いものだ。手の平に乗るほどの小さな命から老いること、死を迎えることを教えられる。サクラの寝顔を見ながらやっぱり出てくる言葉は「ありがとう。」しかない。
 
昨年の秋、三女のペット「ソラ」ちゃんと

桜とサクラ2011/05/15 23:04

 連休も終わり、札幌は今、ようやくサクラ満開の季節。一部分だけ毛が薄くなってしまった愛猫サクラを病院へ連れて行く。検査の結果、皮膚炎など全くなし。サクラもこの秋で16歳だ。最近の様子を医師に伝えると「う〜ん、そろそろ老人性の病気も疑われますね。」(ちょ・・っと、サクラは老人ではなく老猫だけど・・。)
 体重も3,6kgから3,0kgまで落ちている。昼はうとうと、夜に珍しく大きな声で鳴く。う〜ん、サクラ、本当におばあちゃんになったんだね。
 サクラがわが家に来た頃を思い出してしまった。林の中で段ボールに入れられて捨てられていたところを炊事遠足の為に通りかかった次女が放っておけなくて連れてきた。まだ、目も空いていなかった。手の平の上で震える子猫・・末っ子にはアレルギーがあるから「飼えないよ。」と言いきかせたが、使い捨てカイロやタオルで温めて守った。数日内には娘たちがいつの間にか、付けた名前で呼んでいるのを聞いて観念した。案の定、ぜんそくの発作を起こした四女は「お願いだから病院の先生に猫のことは言わないで。」と泣いた。不思議なことに根性(?)でぜんそくの発作回数は減った。
 正式に「サクラ」と名前を付け、病院で健康チェック、哺乳瓶と粉ミルクをいただいてみんなで育てた。ティッシュで刺激を与えてあげないと自分では排尿、排便は出来ない。本来なら親がするべきなのだ。
 サクラは本当に手のかからない楽な猫。完全なる家猫で一歩も外へ出ない。間違って出てもへっぴり腰でほとんど歩けなくなる。食事はキャットフード以外、関心がない。やんちゃで愛嬌たっぷりのウェンディに比べ、いつもお姉さんらしく振る舞ってくれたサクラ。
 とにかく今は、静かに穏やかに余生を過ごしてほしいと思っている。まだ、タンスの上にも飛び乗れる体力もあるしね!!

鶴の舞にうっとりしたり
鶴の舞に魅入るサクラ

いつのまにか食器棚に入り込んでいたり
いつのまにか食器棚に入り込んでしまったり

PCをチェック中のサクラ
PCをチェックしたり

それとなくおばあちゃんぽくなってきて
でもやっぱりおばあちゃんぽくなったこの頃

ぽ〜っとひなたぼっこ
ぽ〜っとひなたぼっこが似合ってる

女王サクラの牙2010/10/12 23:35

 
まもなく15歳になるサクラ。
次女が学校の炊事遠足で林道を歩いていたところ、段ボールに入れられ棄てられていたサクラ。四女がアレルギーを持っているので猫はだめよと言っていたのに拾ってきた。
手のひら1つに載るほどの小さな姿。目も開いていない幼い命だった。
 秋の気温の下がる季節、放っておけなかった。使い捨てカイロで暖をとり、病院へ連れて行き、病気になっていないか検査をして哺乳瓶を借りて人工栄養。
 親がいなければ排尿だって満足に出来ない。ティッシュで刺激を与えて排尿排便を促す。そんなふうにして育ててきた。まさに飼い猫、外へは出ない。キャットフード以外は見向きもせず、サクラは本当にお嬢様のようだった・・そして高齢になった今は女王の風格。やんちゃなアメコカ、ウェンディを適当にあしらう穏やかな性格。陽の当たる窓辺でポカポカ、居眠りをしているサクラの写真を撮っていたら突然、大きなあくび。
 やっぱり肉食獣の姿だね!



今年の夏休み part 12010/08/16 23:09

 今年は13日から今日16日までの4日間が夏休み。例年よりちょっと短めだが、19日から11日間も長〜い休暇をいただくことになっているので本当に贅沢なことだと感謝している。娘たちが幼い頃には12日の午前中まで働き、午後から数日間のキャンプに出かけるのが通例の過ごし方だった。
 四女が大学入学まではそれなりに母娘でキャンプやちょっとした旅行で楽しんだ。その頃はまさに二人だけの生活だったから。
 この末娘が高校一年でアメリカ留学したとき、初めて自分のためだけに休日を過ごすことになった。何をしたか・・・。普段、仕事に追われてできない家中の大掃除、写真の整理、庭の草取りetc.。それじゃぁ、休みじゃない!と言われそうだがこれが本当にしたいと思っていることなので立派な休日。
ひまわり ロシアンサンフラワー

 今年の一日目・・愛犬ウェンディのシャンプーとトリミング。これは自分で行うので一日がかり。暑くて大変だったが豊かな長毛種のアメコカのウェンディもさぞかし辛かろうと頑張った。
 二日目・・陶工房へ行き、いつもより短めに10時から14時まで作品作り。とりあえず棚板3枚分を素焼きに。帰宅後、浴室、洗面所、キッチンの大掃除。
 三日目・・朝、教会での礼拝へ行く。帰り道、三女の勤めるアウトドア専門店秀岳荘に立ち寄り、私のバッグと夫のシューズを購入。かなり気に入った買い物!!
 4日目・・フランスでの旅行のために情報集め、プリントアウトしまくる。午後、部屋から部屋へと掃除機をかけ、そのあと蒸気でのクリーニングモップ掛け。結構、大変だがベタベタ感が消えてさ〜らさらの床に。気持ちいい〜。と明日から二日の講習を残すのみ!
頑張るぞ!!

いつのまにか2010/08/06 00:42

 10年近く前、末っ子四女が世話をする妹分にとプレゼントしたアメリカン・コッカースパニエルのウェンディ。
 この犬種が欲しくてペットショップに行ったらオーナーの飼っているアメコカが妊娠しているとのこと。どんな犬が生まれるかもわからないうちに予約した。
 3月30日に生まれた子犬たちのうち、ウェンディだけが生き残った。初産で難産だったらしい。オーナーは急に手放すのが惜しくなったのだろう。が、そこはプロと言うもの、渋々譲ってくれた。希望通りパーティカラーの女の子。
ウェンディ

 あれから9年と4ヶ月。その間、四人の娘たちはみな、成人し、二人は嫁に行った。嬉しい日も悲しい日もウェンディはいつも私といる。犬を飼っている人ならきっとわかると思うが、つらくて寂しい日、不思議なほど優しいまなざしでご主人様のそばに寄り添う。
 四女の妹としてわが家の家族になったウェンディはまさに私の娘になっている。