気分はワクワク2011/05/01 22:50

昔、母に言われた。
「おまえが本当に嬉しそうな顔をしたのは、小学生のときにオルガンを買ってあげた時と英検に合格したときの2度だけだった。」
周りからは明るい少女に見られていたはずだからそのことは意外だった。
きっと心の底から喜びを表していたのだろう。
それほど楽器の演奏が好きだった。どんなに好きでも続けられない事情と言うのは、誰でもあるわけで私の方も長くピアノを習い続けることは叶わなかった。
お琴、ギターなどかじりながらいつのまにか子育てに追われつつ・・それにしてもわが家のたった一台のピアノはよく働いてくれた。四人の娘たちはピアノをこよなく愛してくれてピアノの奪い合いをしながら楽しんでくれた。発表会の前あたりになるとその争いはかなりなもので、特に連弾の練習ではあぁでもないこうでもないとぶつかり、傍らで見ている母としては結構、嬉しい光景だった。
四女が幼稚園の年長さんだった頃、部屋の掃除をしていてふと思った。
「子供の頃、あれほど憧れていたピアノが今、目の前にあるではないか!又、習おう。」と。娘と一緒に通い、「お母さん、上手だね!」と四女に褒められたのも束の間、あっというまにその四女も私をはるか彼方へ越えて成長し、私は忙しさを理由に止めてしまった、という経緯がある。



四人の娘たちも自立し家を離れ、誰も弾かなくなったピアノの一年に一度の調律の日が間もなくやってくる。
そして今、数年前から讃美歌の演奏がしたくてぼちぼち練習してきたオルガン。知人から譲り受けたエレクトーンもそろそろ音が割れてきた。悩んだあげくとうとう手に入れたRoland Atelier・・ 注文をしてから家に届くまで私の心は子供のように弾んでいた。

腕前??笑ってごまかしたくなるほどで、ピアノでハノンを練習してからオルガンに向かう日々が続いている。

素焼きって知ってますよね2011/05/02 23:47

札幌芸術の森」の陶工房を借りてコツコツ作りためた器たち。大きな窯に入れるほど数は出来ていない。でも最近では、いつの間にか、仲間(先輩)も出来てきて一緒に入れさせていただくことにした。教室に通っていた頃は、なんでも先生任せだったけれど工房を借りているだけの今は、なんでも自分でしなければいけない。
それがまた勉強にもなり、工夫の楽しさが溢れる。
いかに無駄なく、たくさんの作品を入れられるか・・これもまた、面白い。
一段目はほぼ高さの揃った湯のみ系。
徐々に皿系を重ねながら積んでいく。

見事に入れ終わった。そして800度に設定して二日間。本焼きは自分独りの作品のみで窯いっぱいにしなくては・・・せっせと作りましょうか。

体力の休日2011/05/04 00:05

 今日からまた、3連休。
7月の末にあるコンサートチケットを受け取りにローソンまで自転車を走らせた。緩やかな坂が続いているせいか、私の体力が衰えたせいか、往復一時間以上もかかってしまった。その上、受け取りは明日以降であることが判明。
帰宅後、頼まれていたチラシをIllustratorで作成。
 座る仕事が多いと歩数がはかどらない。実は昨年秋から万歩計を持ち、データを取り続けている。というわけでウェンディとお散歩。珍しく夫も一緒に。(いつも散歩につきあわないことへ不満たらたらだからかな?)
まずは近くの豊平川沿いに十五島公園まで。吊り橋から雪解け水と数日の雨で水かさの増した川を見下ろす。いつもならたくさんの鴨がいるけれど、今日は一羽もいなかった。


ちょっと遠回りをしようということで果樹園の並ぶ通りを歩くことにした。普段は車で一気に走る道をぷらぷら歩いてみると道の脇に「ヒトリシズカ」を発見。やっぱり歩くのは楽しい。


家までもう少しというところにある落葉樹林の中に入るとカタクリの群生。なんと白いカタクリが咲いていた。初めて見る。


午前中の自転車、午後の散歩。一万歩はゆうに越えて今日は体力増進の一日だった。私よりウェンディが疲れ切って寝てばかりいる。

夕焼けのマガン2011/05/05 23:46

 昨年はウトナイ湖へ暁のマガンを見に行った。薄明るくなる頃に一斉に飛び立つマガンたち。一瞬のできごとだった。今年は<ラムサール条約登録湿地>宮島沼まで夕暮れに帰ってくるマガンを見に行ってきた。
※参考まで
■宮島沼は国内最大のマガンの寄留地として知られ、広さはわずか30ha。
■「マガン」は国指定天然記念物で、日本版レッドリスト準絶滅危惧種にもなっている。
■宮城県の伊豆沼などで冬を越したマガン達は、夏を故郷シベリアで過ごすため、約4000kmの大移動を行う。

色々と寄り道しながら到着したのは午後5時ごろ。案内板で6時あたりに帰ってくる姿を見られると知る。
 空も晴れ渡り、風もほとんどなく観察日和だけれど石狩平野の空気はかなり冷たい。それでもたくさんの人たちがカメラを持ってやってくる。札幌から車を走らせてもいつもなら見ることの出来る畑や田にはマガンの落ち穂をついばむ姿が見られなかった。どこで餌を食べているのか・・。案内板には38000羽のマガンが確認されていると書かれていたが。
 ところが予定通りどこからともなくマガンの隊列が遠くから近づいてくる。徐々に鳴き声も賑やかになる。
 
 




観察小屋の壁に貼られているマガンの確認数。まもなく全てのマガンがシベリアへと旅立つのだろう。

桜とサクラ2011/05/15 23:04

 連休も終わり、札幌は今、ようやくサクラ満開の季節。一部分だけ毛が薄くなってしまった愛猫サクラを病院へ連れて行く。検査の結果、皮膚炎など全くなし。サクラもこの秋で16歳だ。最近の様子を医師に伝えると「う〜ん、そろそろ老人性の病気も疑われますね。」(ちょ・・っと、サクラは老人ではなく老猫だけど・・。)
 体重も3,6kgから3,0kgまで落ちている。昼はうとうと、夜に珍しく大きな声で鳴く。う〜ん、サクラ、本当におばあちゃんになったんだね。
 サクラがわが家に来た頃を思い出してしまった。林の中で段ボールに入れられて捨てられていたところを炊事遠足の為に通りかかった次女が放っておけなくて連れてきた。まだ、目も空いていなかった。手の平の上で震える子猫・・末っ子にはアレルギーがあるから「飼えないよ。」と言いきかせたが、使い捨てカイロやタオルで温めて守った。数日内には娘たちがいつの間にか、付けた名前で呼んでいるのを聞いて観念した。案の定、ぜんそくの発作を起こした四女は「お願いだから病院の先生に猫のことは言わないで。」と泣いた。不思議なことに根性(?)でぜんそくの発作回数は減った。
 正式に「サクラ」と名前を付け、病院で健康チェック、哺乳瓶と粉ミルクをいただいてみんなで育てた。ティッシュで刺激を与えてあげないと自分では排尿、排便は出来ない。本来なら親がするべきなのだ。
 サクラは本当に手のかからない楽な猫。完全なる家猫で一歩も外へ出ない。間違って出てもへっぴり腰でほとんど歩けなくなる。食事はキャットフード以外、関心がない。やんちゃで愛嬌たっぷりのウェンディに比べ、いつもお姉さんらしく振る舞ってくれたサクラ。
 とにかく今は、静かに穏やかに余生を過ごしてほしいと思っている。まだ、タンスの上にも飛び乗れる体力もあるしね!!

鶴の舞にうっとりしたり
鶴の舞に魅入るサクラ

いつのまにか食器棚に入り込んでいたり
いつのまにか食器棚に入り込んでしまったり

PCをチェック中のサクラ
PCをチェックしたり

それとなくおばあちゃんぽくなってきて
でもやっぱりおばあちゃんぽくなったこの頃

ぽ〜っとひなたぼっこ
ぽ〜っとひなたぼっこが似合ってる